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RIKITO KATAYAMA レビュー

私が見た映画、アニメなどのレビューをしていきます。面白い、面白く無いは私の独断と偏見です。

「アンコール!!」レビュー

※ネタバレします。。。

 

 ふと、Huluで映画探していたら、随分前に王様のブランチで紹介してた「アンコール!!」という映画を見つけたので観てみることにしました!

 

 この作品はね、アーサーという老人が主人公なんですけど、彼には余命数ケ月のマリオンという妻がいて、彼女は老人の合唱団に入っているんです。このマリオンが本当に可愛い、良いおばあちゃんなんですよ。合唱団のみんなから好かれていて、息子や孫想いで、でもアーサーの前ではとことん甘えん坊な、とっても魅力的なキャラクターでした。そのマリオンと全く真逆の性格なのがアーサー。彼はとにかく、ぶっきらぼうで悲観的、マリオンのお見舞いにきてくれた合唱団の仲間達に「帰れ!迷惑だ!」と暴言を吐いて追い返してしまうくらい、人付き合いが苦手な人です。そのせいで息子との仲もだんだん悪くなってしまいます。。

 

 私がこの「アンコール!!」で一番グッときたのは、このアーサーとマリオンの関係性です。物語中盤、この映画で私的に一番良いシーン、老人合唱団『年金ズ』が国際合唱コンクールに向けた路上コンサートをやることになります。体調がすぐれないマリオンの出演を最後まで反対していたアーサーなのですが、彼女の強い意志に負けて承諾するんです。

そして本番。年金ズのパフォーマンスが始まり、マリオンを含め皆楽しそうに歌い始めます。『天使にラブソングを』さながらのノリノリ合唱。盛り上がる観客。最後の曲でマリオンがアーサーに向け、ソロで歌う場面も。ぶっきらぼうのアーサーも、おもわずニヤっと笑みがこぼれます。

しかし、アーサーは終演するとマリオンに感想も言わず、立ち去ってしまいます。年金ズのみんなと楽しそうに笑い合い、抱き合っているマリオンの姿を見て「ずっと一緒にいた自分には、マリオンを笑顔にすることはできないのか?」「マリオンは自分よりも年金ズのみんなの方が良いんだ・・・」と悲観的に考えてしまったのです。これはアーサーなりの愛情表現なのに、周りの人間には理解されません。「あなた、生きにくい性格をしているのね」とひどい言葉を浴びせられたります。ここのシーンは見ていて、ひたすら心が苦しかったですね。。。

そこに、マリオンが笑顔で近づいてきます。「家に連れて帰って」と。アーサーは「みんなのところへ行かなくて良いのか?」と聞きます。するとマリオンは「あななたと家に帰ってソファでくつろぎたい」と優しく告げるのです。マリオンにとっての一番はいつでもアーサーだったのです。これはやばい!!こんなに一途に愛されてみたいものです。

 

 アーサーのから回ってしまうマリオンへの愛。マリオンのまっすぐなアーサーへの愛。この2つのバランスが愛らしく、そして切なく描かれています。こんなじいちゃんになりたいなと思わせる、そんな映画でした。